既存添加物苦味料ジャマイカカッシア抽出物の成分組成に基づく基原植物の検討

• 多田 敦子

  国立医薬品食品衛生研究所

• 杉本 直樹

  国立医薬品食品衛生研究所

• 佐藤 恭子

  国立医薬品食品衛生研究所

• 秋山 卓美

  国立医薬品食品衛生研究所

• 麻野間 正晴

  名古屋市衛生研究所

• 尹 永淑

  東京薬科大学生命科学部

• 山崎 壮

  国立医薬品食品衛生研究所

• 棚元 憲一

  国立医薬品食品衛生研究所

書誌事項

タイトル別名

• Examination of Original Plant of Jamaica Quassia Extract, a Natural Bittering Agent, Based on Composition of the Constituents
• キソン テンカブツ ニガミリョウ ジャマイカカッシア チュウシュツブツ ノ セイブン ソセイ ニ モトズク キ ゲン ショクブツ ノ ケントウ
• Examination of original plant of Jamaica quasssia extract, a natural bittering agent, based on composition of the constituents

抄録

ジャマイカカッシア抽出物の主成分がquassinおよびneoquassinであることは，1製品の分析結果を報告している．本研究では，まず製品間の成分組成の差異や副成分について検討した．4製品のLC/MS分析を行った結果，主成分に加え副成分の組成もよく一致した．4製品に共通の副成分4種を単離して11-dihydro-12-norneoquassin，canthin-6-one，4-methoxy-1-vinyl-β-carbolineおよび4,9-dimethoxy-1-vinyl-β-carbolineと同定した．次に，アメリカニガキおよびニガキの枝から熱水抽出物を調製し，LC/MSにより本製品と成分組成を比較した．その結果，本製品はアメリカニガキ抽出物に類似していた．既存添加物名簿収載品目リストには，ジャマイカカッシア抽出物の基原としてジャマイカカッシアが当てられているが，これは国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定されており，入手困難である．本研究から，わが国に流通する製品の基原はアメリカニガキであることが示唆された．

収録刊行物

• 食品衛生学雑誌

  食品衛生学雑誌 50 (1), 16-21, 2009

  公益社団法人 日本食品衛生学会

キーワード

• ジャマイカカッシア抽出物
• 食品添加物
• 苦味料
• ジャマイカカッシア
• アメリカニガキ
• ニガキ

詳細情報

• CRID: 1390282679199800064
• NII論文ID: 130000671629
• NII書誌ID: AN00117741
• DOI: 10.3358/shokueishi.50.16
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD1MXjsFKrsb8%3D
• ISSN: 18821006
• ISSN: 00156426
• NDL書誌ID: 10216673
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010771693
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10216673
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009154000
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可