消化管出血: 診断と治療の進歩 II. 消化管出血・診断と病態 2. Mallory‐Weiss症候群

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タイトル別名
  • Gastrointestinal bleeding.Advances in diagnosis and treatments.2.Gastrointestinal bleeding and, diagnosis and disease states.2 Mallory-Weiss syndrome.

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抄録

Mallory-Weiss症候群は、主に悪心,嘔吐などによる急激な腹圧の上昇が誘因となり胃食道粘膜接合部近傍に裂創をきたし,ここからの出血による消化管出血で発症する疾患である.その診断には直視下に患部を観察できる消化管内視鏡検査が最も有用であり,観察時に持続性の出血がみられた場合にはそのまま内視鏡的止血を行うこともできるため, Mallory-Weiss症候群を疑う症例に対しての検査は内視鏡で行うべきである. Mallory-Weiss症候群の多くは自然止血するが,内視鏡検査時に持続性出血が観察された時には内視鏡的に止血を行い,安静・禁飲食・粘膜保護薬・胃酸分泌抑制薬などの投与を行い,ほとんどの症例は内科的な治療で改善する.

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