ニホングリきゅう果の生長に及ぼす刺毛刈取りの影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Clipping Prickles on Bur Growth in Japanese Chestnut (<I>Castanea crenata</I> Sieb. et Zucc.)
  • ニホングリキュウ カ ノ セイチョウ ニ オヨボス シモウカリトリ ノ エイキ
  • Influence of Clipping Prickles on Bur Growth in Japanese Chestnut (Castanea crenata Sieb. et Zucc.)

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抄録

クリの刺毛の刈取りがきゅう果の生長, 落果ならびに光合成産物の転流に及ぼす影響について調査した.<BR>1.開花2週間後および4週間後に刺毛を刈取ると,収穫時の着果率や果実重 (堅果重) はそれぞれ対照区の71~86%, 71~78%に減少した. また, 刺毛の刈取り時期が遅いほど, その影響が大きかった.<BR>2.きゅう果の遮光はその生長を抑制し, また, 対照区よりも落果を増加させた.<BR>3.きゅう果自体でも二酸化炭素固定が行われており,明条件下では, 対照区に比べきゅう果の刺毛の刈取り後の14Cの取込み量は少なくなり, 暗条件下ではさらに少なかった.<BR>葉からきゅう果への光合成産物の転流は, 刺毛の刈取りに影響されなかった.<BR>4.同一品種で, 生育期間中のきゅう果径と収穫時の果実重には高い正の相関関係が認められ, また10品種における収穫期のきゅう重と果実重との間にも高い正の相関関係が認められた.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 63 (1), 9-15, 1994

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (3)*注記

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