セファデックスG-10カラムクロマトグラフィー及び高速液体クロマトグラフィーによるタケノコのホモゲンチジン酸の測定法

書誌事項

タイトル別名
  • Determination of Homogentisic Acid in Bamboo Shoots by Column Chromatography on Sephadex G-10 and Reversed-Phase High-Performance Liquid Chromatography
  • セファデックス G-10 カラム クロマトグラフィー オヨビ コウソク エキタ

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抄録

タケノコのえぐ味成分であるホモゲンチシン酸(HGA) の測定値を確立するとともに, HGAの熱安定性を調べ, さらに, タケノコの部位による含有量の差異についても検討した.<br>1. タケノコよりHGAをメクノールで抽出し, 酸性下てエチルエーテノンに転溶したのち, エーテル層を減圧乾固し, まつセファテノクスG-10カラムクロマトグラフィーでHGAを分画した. 部分精製したHGAは, 次いでHPLCにより分離•分析を行った. HPLCの条件は, 充填剤として陽イオン交換樹脂, 溶離液は2%リン酸水溶液を使用し, 倹出波長を210nm, 流速を0.7ml/minとした.<br>2. セブァテフノクスG-10カラムクコマトクラフィーにより, HGAはフラクション16~26本内に溶出され, また, HPLCの分析てはHGAが13分後に検出されることがわかった. 従って, 本法で用いた2種類の分析法を用いることにより, HGAの分析は従来の方法と比較して数段精度が向上した.<br>3. HGAの回収率を調べたところ, 全回収率は92.4%であった. また, 熱安定性については, 80°Cまでは安定であったが, 100°C以上になると分解が生じ, 長時間の処理ではなお一層の分解が進んだ.<br>4. タケノコを3部位に分け, それぞれの部位におけるHGA含量を測定したところ, 先端部に全HGAの約53%が存在し, 中央部, 基底部の順に含量が低下した.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 57 (3), 549-554, 1988

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (5)*注記

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