ハッサク及びブンタン果実のリモノイドの時期別変化

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal Changes in Limonoids in Hassaku and Pummelo Fruits
  • ハッサク及びブンタン果実のリモノイドの時期別変化〔カンキツ果実のリモノイドに関する研究-2-〕
  • ハッサク オヨビ ブンタン カジツ ノ リモノイド ノ ジキベツ ヘンカ カン

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抄録

ハッサクとブンタン果実を1か月おきに採収し, 部位別にリモノイド含量を測定した.<br>1. ハッサクの果肉のリモノイドはリモニンが主成分であり, 9月に50ppmを示した. 果肉とじょうのう膜のノミリンは8月に最も濃度が高く (20ppm く 500ppm), 以後急減した. 種子ではノミリンが10月に, またリモニンが11月に最高値を示した.<br>2. ブンタンはフラベド以外のすべての部位でノミリンが他のリモノイドに比べて多く, とくにアルベドとじょうのう膜では顕著であった. じょうのう膜のリモニンはデオキシリモニンと同じ含量を示しながら変動した. 種子では種核のリモノイドの方が種皮より顕著に高く, 12月に最高値を示した.<br>3. ブンタンの個体当たりのリモノイド含量は最高200mgに達した. 種子のリモノイド濃度は高いにもかかわらず, 種子重が少ないため, その含量はアルベドやじょうのう膜より少なかった. 両果実とも各部位でノミリンのピークのあと1か月でリモニンのピークが現れることが明らかになった.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 51 (4), 485-492, 1983

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (5)*注記

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