宮崎県青島海水浴場における細菌学的調査

• 古川 隼士

  宮崎大学工学部土木環境工学科

• 甲斐 竜輔

  宮崎大学工学部土木環境工学科

• 土手 裕

  宮崎大学工学部土木環境工学科

• 鈴木 祥広

  宮崎大学工学部土木環境工学科

書誌事項

タイトル別名

• Monitoring of Fecal Bacteria on Aoshima Beach, Miyazaki, Japan

抄録

近年，沿岸レクリエーション用水域が，ふん便に由来する病原性微生物によって汚染されることが問題となっており，ヒトへの感染・発症リスクはそれほど低くないといわれている。本研究では，病原性微生物の存否の指標となるふん便指標細菌の汚染状況を把握するために，宮崎県青島海水浴場において，ふん便性大腸菌群（FC）と腸球菌（ENT）のモニタリング調査を実施した。調査期間は，梅雨期間および海水浴場開放期間を含む2010年5月～8月とした。青島海水浴場において，FC，およびENTはそれぞれBDL（Below detection limits：検出下限値以下）～1.4×10³ CFU・100 mL^-1，およびBDL～4.6×10² CFU・100 mL^-1の範囲で検出された。約1ヵ月間実施した経日モニタリングでは，細菌数は降雨時に上昇し，両ふん便性細菌がUSEPAの基準値以上で検出される場合もあった。降雨時に高濃度で検出されたふん便性細菌は，降雨後の3日間で10 CFU・100 mL^-1前後まで低下した。

収録刊行物

• 水環境学会誌

  水環境学会誌 34 (12), 197-201, 2011

  公益社団法人 日本水環境学会

キーワード

• ふん便性大腸菌群
• 腸球菌
• 沿岸レクリエーション用水域
• ふん便汚染
• 細菌学的水質

詳細情報

• CRID: 1390282680057010304
• NII論文ID: 130001405959
• DOI: 10.2965/jswe.34.197
• ISSN: 18813690
• ISSN: 09168958
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswe/34/12/34_12_197/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可