頬の表皮構造による毛穴目立ちと，その改善へのアプローチ

• 西島 貴史

  花王株式会社　ビューティケア研究センター

書誌事項

タイトル別名

• An Approach to Improvement of Pore Conspicuousness Caused by Epidermal Structure on Cheek
• ホオ ノ ヒョウヒ コウゾウ ニ ヨル ケアナ メダチ ト ソノ カイゼン エ ノ アプローチ

抄録

毛穴目立ちは多くの女性のもつ悩みの一つであるが，その目立つ原因は明らかになっていない。われわれは生体用レーザー顕微鏡を使用して頬の表皮構造を詳細に観察し，毛孔周囲が凹んでいる毛孔では特徴的な表皮の構造をもつことを明らかにした。この表皮構造は表皮が非常に深くまで落ち込んでおり，非常に長く伸長した真皮乳頭をもつことを特徴としていた。この表皮構造は表面の凹みと面積・形状が同じであることから，頬において毛穴が目立つ一因であると考えられた。そこで，表皮の収縮に着目して表皮構造を改善する剤の探索を行い，表皮細胞の収縮促進と増殖抑制の効果をもつ1-イソステアリルグリセロール-3-リン酸を見出した。ヒトでの使用試験の結果，1-イソステアリルグリセロール-3-リン酸は表皮構造に変化を起こさせ，目立つ毛穴に対する改善効果をもつことを確認した。今回，これら表皮に着目した毛穴目立ち改善へのアプローチについて報告する。

収録刊行物

• 日本化粧品技術者会誌

  日本化粧品技術者会誌 43 (1), 3-9, 2009

  日本化粧品技術者会

キーワード

• pores
• conspicuousness
• hollow
• epidermis
• structure
• dermal papillae
• keratinocytes
• contraction
• follicle
• cheek

詳細情報

• CRID: 1390282679478919168
• NII論文ID: 130001473204
• NII書誌ID: AN00101606
• DOI: 10.5107/sccj.43.3
• ISSN: 18844146
• ISSN: 03875253
• NDL書誌ID: 10240207
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/10240207
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10240207
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可