乳癌における生物学的マーカーと予後との関連

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  • CORRELATION WITH BIOLOGICAL MARKER AND PROGNOSIS IN HUMAN BREAST CANCER

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抄録

1990~1992年の3年間に当院で手術された女性の原発性乳癌130例について, ホルモンレセプター, MIB-1, p53, c-erbB-2の発現と予後との関連をretrospectiveに検討した.ホルマリン固定・パラフィン包埋材料を用い, エストロゲンレセプター (ER) , プロゲステロンレセプター (PR) , MIB-1, p53, c-erbB-2はLabelled Streptavidin Biotin (LSAB) 法にて免疫染色を行い, 組織型, 臨床的因子とあわせて予後の検討を行った.免疫染色の陽性率は, ERは症例の68.5%, PRは53.8%, MIB-1は39.2%, p53は50.8%, c-erbB-2は66.2%であった.MIB-1陽性細胞の増加やp53, c-erbB-2の陽性化に伴い予後が不良であった.特に, MIB-1増加・p53陽性例は5年生存率が69.2%と低く, 予後不良であり, この組み合わせは予後判定の指標として有用であった.

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