術前化学療法によって腫瘤陰影の著明な縮小を得られたT4肺癌の1治験例

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  • A SURGICAL CASE OF LUNG CANCER TREATED WITH PREOPERATIVE CHEMOTHERAPY

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抄録

肺癌に対する治療成績は未だ不良であり, さらに発見時すでに手術適応を得られない症例も数多く経験する.今同, 進行期肺癌に対して術前化学療法を施行後切除し得た1例を経験し, その術剛T因子判定を中心に考察を加えた.症例は62歳, 女性.左上肺野に異常陰影を認め, 諸検査で大動脈浸潤を伴うT4肺癌と診断し, 術前化学療法を3クール施行した.腫瘤陰影は著明に縮小したが大動脈にはなお浸潤が疑われ, 下行大動脈外膜の一部を合併切除し肺全摘を完了した.病理検索では長径5mm以下の小範囲外膜浸潤のみがみられ, 入院時に予想された広範囲浸潤はみられなかった.

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