異所性静脈瘤の経験と治療戦略
書誌事項
- タイトル別名
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- The experience and therapeutic strategy for the patients with ectopic varices
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抄録
食道,胃以外のいわゆる異所性静脈瘤は,比較的稀な疾患と考えられているが,発生頻度,部位については十分には明らかにされていない.異所性静脈瘤はその豊富な血流量のため,いったん出血をきたすと止血が困難で時に致命的となる.一方,出血のリスクや頻度は十分に明らかではなく,予後も静脈瘤からの出血に加え,基礎疾患の肝機能にも左右されるため,治療の方法,適応に関しては一定の見解が得られていないのが現状である.異所性静脈瘤の頻度,病態について検討することは,治療戦略を決定する上で重要と考えられ,本稿では当科で経験した症例に文献的考察を加え報告する.異所性静脈瘤の中では十二指腸静脈瘤の頻度が最も高く,出血例では,内視鏡的止血後にインターベンション(IVR)治療を追加する治療戦略が有効であった.
収録刊行物
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- 日本門脈圧亢進症学会雑誌
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日本門脈圧亢進症学会雑誌 15 (2), 143-148, 2009
日本門脈圧亢進症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679456555136
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- NII論文ID
- 130001922321
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- ISSN
- 21866376
- 13448447
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可