がん患者の栄養状態がフェンタニル経皮吸収性に及ぼす影響

• 平舩 寛彦

  岩手医科大学附属病院 薬剤部

• 高橋 宏彰

  岩手医科大学附属病院 薬剤部

• 千葉 健史

  岩手医科大学 薬学部 臨床薬剤学講座

• 菅原 敦子

  岩手医科大学附属病院 看護部

• 木村 祐輔

  岩手医科大学 医学部 外科学講座

• 工藤 賢三

  岩手医科大学附属病院 薬剤部 岩手医科大学 薬学部 臨床薬剤学講座

• 若林 剛

  岩手医科大学 医学部 外科学講座

• 高橋 勝雄

  岩手医科大学附属病院 薬剤部 岩手医科大学 薬学部 臨床薬剤学講座

書誌事項

タイトル別名

• Effect of nutritional status on transdermal fentanyl absorption in cancer patients

抄録

【目的】本研究では, がん患者の栄養状態とフェンタニル経皮吸収性との関連性について検討を行った. 【方法】栄養スクリーニングツールのMalnutrition Universal Screening Tool (MUST)およびNutritional Risk Screening 2002 (NRS2002)を用いてがん患者の栄養状態を危険度別に分類し, 各群のフェンタニル皮膚移行率(FE)を比較した. 【結果】対象患者24名のMUSTによる分類(低, 中, 高度群)では, 栄養危険度が高い患者ほどFEが低くなる傾向にあり, NRS2002による分類(低, 高リスク群)では, 高リスク群のFEは低リスク群に比べて有意に低かった. 【結論】栄養状態の変化は, FEに影響を及ぼす要因の1つとなることが示唆された. また, 栄養状態が低下している患者では, フェンタニル経皮吸収性が低下している可能性があると考えられた.

収録刊行物

• Palliative Care Research

  Palliative Care Research 7 (2), 395-402, 2012

  日本緩和医療学会

キーワード

• 栄養状態
• フェンタニルパッチ
• MUST
• NRS2002

詳細情報

• CRID: 1390001205257312640
• NII論文ID: 130002084758
• DOI: 10.2512/jspm.7.395
• ISSN: 18805302
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/7/2/7_395/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013205701
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可