日本の大学における認証型環境マネジメントシステムの認証取得および登録維持の現状と課題

書誌事項

タイトル別名
  • The present status and the issues of the employment of certification-type environmental management systems in Japanese colleges and universities
  • ニホン ノ ダイガク ニ オケル ニンショウガタ カンキョウ マネジメント システム ノ ニンショウ シュトク オヨビ トウロク イジ ノ ゲンジョウ ト カダイ

この論文をさがす

抄録

   2011年6月までの日本の大学におけるISO 14001やエコアクション21などの認証型環境マネジメントシステム(EMS)の認証取得および認証更新・継続の状況を、日本の全ての大学735校のホームページのサイト内検索により調査した。結果として、これまでに大学全体またはキャンパス・学部・学科等でのISO 14001の認証取得は合計81件あり、大学全体またはその一部の組織がISO 14001の認証を取得した大学数は62大学であった。しかし、2006年以降、ISO 14001の認証継続を中止・返上した大学(または大学の一部の組織)が20校あり、2009年以降、日本におけるISO 14001の認証登録をしている大学数は減少傾向にあった。一方で、これまでエコアクション21の認証を取得した大学は8大学、都道府県や都市単位での地方版認証型EMS規格の認証を受けた大学は3大学に留まっていたが、いずれも全ての大学が2011年6月の時点で認証登録を継続していた。今後、日本の大学に認証型EMSの導入を普及させていくためには、ISO 14001の認証継続を中止・返上した大学についてその理由をより詳しく調べていく必要があると考える。また、エコアクション21や地方版認証型EMS規格などの知名度を高め、大学が認証型EMSの導入を検討する際の選択肢を拡げること、さらには大学などの高等研究教育機関に特化した認証型EMS規格の構築の検討などが求められていると考える。

収録刊行物

  • 環境と安全

    環境と安全 2 (2), 2_127-2_138, 2011

    大学等環境安全協議会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ