自閉症・アスペルガー症候群の方言使用についての特別支援学校教員による評定

• 松本 敏治

  弘前大学教育学部

• 崎原 秀樹

  鹿児島国際大学

書誌事項

タイトル別名

• Use of a Local Dialect by Children With Autism or Asperger Syndrome
• 自閉症・アスペルガー症候群の方言使用についての特別支援学校教員による評定 : 「自閉症はつがる弁をしゃべらない」という噂との関連で
• ジヘイショウ ・ アスペルガー ショウコウグン ノ ホウゲン シヨウ ニ ツイテ ノ トクベツ シエン ガッコウ キョウイン ニ ヨル ヒョウテイ : 「 ジヘイショウ ワ ツガル ベン オ シャベラナイ 」 ト イウ ウワサ ト ノ カンレン デ
• ―「自閉症はつがる弁をしゃべらない」という噂との関連で―

抄録

青森県津軽地方の発達障害にかかわる人々の間には、「自閉症は方言（つがる弁）をしゃべらない」との噂が存在する。本研究では、青森県および秋田県県北地区で発達障害にかかわる教員に対して、自閉症・アスペルガー症候群（ASD）、知的障害（ID）、定型発達児（TD）の方言使用についてアンケート調査を行った。青森県では、噂の既知未知と噂の肯定否定についても調査した。さらに、青森県のある特別支援学校（知的障害）の教員に、担当する児童生徒ごとに44語のつがる弁と対応する共通語、訛りについて評定を求めた。結果は、次のことを示した。1）青森秋田ともに、ASDは、IDおよびTDに比べて方言使用が少ない、2）青森では回答者の36％が噂を知っており、52％がこの噂を肯定した、3）ASDと知的障害の方言使用の差は、発音、イントネーション、および終助詞によるとされた、4）特別支援学校のASDの児童生徒は、つがる弁語彙および訛りの使用が少ないと判断された。

収録刊行物

• 特殊教育学研究

  特殊教育学研究 49 (3), 237-246, 2011

  一般社団法人 日本特殊教育学会

キーワード

• 自閉症
• アスペルガー症候群
• 言語
• 方言

詳細情報

• CRID: 1390001204651917440
• NII論文ID: 130003376427
• NII書誌ID: AN00172513
• DOI: 10.6033/tokkyou.49.237
• ISSN: 21865132
• ISSN: 03873374
• NDL書誌ID: 023389191
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023389191
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012101939
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可