慢性活動性心筋炎に伴う持続性心室頻拍によりelectrical stormとなった1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Electrical storm of ventricular tachycardia associated with chronic active myocarditis
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抄録
症例は65歳,男性.主訴失神.2011年4月1日,失神で当院救急外来を受診し,前胸部誘導のST上昇,完全右脚ブロック,血液検査で心筋逸脱酵素の上昇を認め,急性冠症候群が疑われ緊急冠動脈造影を施行した.冠動脈に有意狭窄を認めず,アセチルコリン負荷試験陽性で冠攣縮性狭心症と診断した.入院後,十分な冠攣縮性狭心症の治療にもかかわらず持続性心室頻拍が出現した.不整脈源性右室心筋症が疑われ,洞調律時の右室自由壁のlow voltage areaを中心にアブレーションを施行し,併せて心筋生検を施行した.アブレーション後も心室頻拍の抑制が困難で,electrical stormとなった.心筋生検の結果から慢性活動性心筋炎と診断し,ステロイドパルス療法施行したところ心室頻拍は抑制された.ステロイド療法が奏功した慢性活動性心筋炎に伴う持続性心室頻拍によりelectrical stormとなった1例を経験したため報告する.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 44 (SUPPL.2), S2_134-S2_141, 2012
公益財団法人 日本心臓財団
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204048867072
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- NII論文ID
- 130003377211
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- ISSN
- 21863016
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可