ハトムギ <i>Coix lachryma-jobi</i> L. var.<i> ma-yuen</i> Stapf の有用成分に関する研究

  • 滝本 裕子
    金沢大学医薬保健研究域医学系分子移植学講座
  • 鈴木 信孝
    金沢大学医薬保健学総合研究科臨床研究開発補完代替医療学講座
  • 川畑 哲郎
    金沢大学医薬保健学総合研究科環境健康科学講座
  • 只野 武
    金沢大学医薬保健学総合研究科環境健康科学講座
  • 太田 富久
    金沢大学医薬保健学総合研究科環境健康科学講座
  • 徳田 春邦
    金沢大学医薬保健学総合研究科臨床研究開発補完代替医療学講座
  • 許 鳳浩
    金沢大学医薬保健学総合研究科臨床研究開発補完代替医療学講座
  • 井上 正樹
    金沢大学医薬保健研究域医学系分子移植学講座

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Useful Components of Adlay (<i>Coix lachryma-jobi</i> L. <i>var.ma-yuen</i> Stapf)
  • ハトムギCoix lachryma-jobi L. var. ma-yuen Stapfの有用成分に関する研究
  • ハトムギ Coix lachryma-jobi L. var. ma-yuen Stapf ノ ユウヨウ セイブン ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

ハトムギ子実の熱水抽出エキスであるヨクイニンは,漢方薬として利用され,ヒト乳頭腫ウィルス性疾患である疣贅等に用いられている.ハトムギの子実の有用成分についてはいくつかの報告があるが,外殻,薄皮,渋皮についての薬理学的有用性については未だ明確になっていない.今回ハトムギの穀実(子実,外殻,薄皮,渋皮)のメタノール抽出エキスの癌細胞に対する作用と有用成分に関する検討を行なったところ,抽出エキスの一部の画分は HeLa 細胞(ヒト子宮頸癌由来)に対して有意な細胞増殖抑制作用を示した.さらに,増殖抑制作用が認められた画分から化合物として 5,7-dihydroxychromone と coixol を単離した.以上より,ハトムギ穀実のメタノール抽出エキスは癌予防に有用である可能性が示された.<br>

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参考文献 (15)*注記

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