乳幼児出血性十二指腸潰瘍の3例

DOI
  • 須原 寛樹
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 竹内 真実子
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 小屋 敏也
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 鈴木 悠土
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 市川 雄平
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 富田 英臣
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 岡田 明久
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 馬渕 龍彦
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 細井 努
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科
  • 山田 雅彦
    愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院 消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • HEMORRHAGIC DUODENAL ULCER IN THREE INFANTS

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抄録

症例1は1歳5カ月女児.上部消化管内視鏡検査(EGD)にて十二指腸潰瘍と診断された.再検時に仮性動脈瘤を認め,コイル塞栓術を施行した.症例2は1歳0カ月女児.EGD,腹部CT検査にて十二指腸潰瘍穿孔と診断し,十二指腸潰瘍穿孔大網充填術,腹腔ドレナージ術を施行した.症例3は2歳10カ月男児.EGDにて露出血管を伴う十二指腸潰瘍を認め,局注法とクリップ法にて止血術を施行した.再検時に露出血管は瘤状に変化しており,十二指腸穿孔部縫縮,胃十二指腸動脈結紮,大網被覆術を施行した.3例ともに術後経過も良好であった.乳幼児消化性潰瘍は重篤化することもあり,集学的治療も念頭に置く必要がある.

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