架橋基を持つポリエステルの酵素合成

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  • Enzymatic Synthesis of Crosslinkable Polyesters
  • カキョウキ オ モツ ポリエステル ノ コウソ ゴウセイ

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抄録

単離酵素を触媒に用いる非天然 (非代謝) 経路によるポリエステル合成を概説する。リパーゼが触媒に用いられ、種々のモノマーの組み合わせ、主にラクトン、オキシ酸及びその誘導体、ジカルボン酸及びその誘導体/グリコールからポリエステルが合成される。リパーゼは本来、油脂の加水分解酵素であるが、反応条件を選ぶことにより逆反応の触媒として作用し、ポリエステルが生成する。この酵素触媒重合は、通常の化学法と比べて穏和な条件下に進行する。また、リパーゼの特異的な触媒能を活かすことにより、立体選択性、位置選択性、官能基選択性が制御され、従来法では得られない高分子新素材が創出された。

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