門脈ガス血症をともなった虚血性小腸炎の1例

DOI PubMed
  • 石丸 啓
    独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター外科
  • 久保 義一
    独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター内科
  • 山内 一彦
    独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター内科
  • 古田 聡
    独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター内科
  • 廣岡 可奈
    独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター内科
  • 古川 恵理
    独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター内科
  • 渡部 祐司
    愛媛大学大学院消化管・腫瘍外科学分野
  • 水野 洋輔
    愛媛大学医学部付属病院病理部
  • 杉田 敦郎
    愛媛大学医学部付属病院病理部

書誌事項

タイトル別名
  • A case of ischemic ileitis complicated by portal venous gas

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抄録

症例は65歳，女性．腹痛・嘔吐を主訴に来院し，門脈ガス血症と診断され入院となった．入院4日目に痛みが増悪し，CT検査にて小腸の壊死も疑われたため緊急手術を行った．回腸末端から60 cmの部位で腸間膜側への穿通膿瘍化した潰瘍がみられ腸切除術を施行した．虚血性小腸炎が原因と考えられる門脈ガス血症の報告は少なく，本症例は病態を理解するうえで貴重な症例と考えられた．

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