マグネタイトによる砒素吸着平衡におよぼすイオン強度,温度の影響および吸着速度

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タイトル別名
  • Effect of Ionic Strength, Temperature on Equilibrium and Kinetics of Arsenic Adsorption using Magnetite
  • マグネタイト ニ ヨル ヒソ キュウチャク ヘイコウ ニ オヨボス イオン キョウド,オンド ノ エイキョウ オヨビ キュウチャク ソクド

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抄録

沈澱法によって調製したマグネタイトを用いて砒素の吸着におよぼすイオン強度,吸着温度の影響および砒素吸着がマグネタイト表面におよぼす影響を調べた.砒素の吸着挙動,吸着前後の表面電位の変化および吸着速度実験から砒素の吸着機構を検討した.As(III)の吸着はイオン強度には全く依存せず,As(III)の存在下においてゼータ電位は負電位側へ,等電点は低pH側へシフトした.As(III)の吸着が吸熱反応と正のエントロピー変化を示すことから,As(III)は水和水の脱離を伴う内圏錯体によって吸着されたと考えられる.As(V)は低pHで高い吸着量を示し,pHの上昇に伴い吸着量は低下した.高pH領域ではイオン強度の増加による吸着率の増加が示され,As(V)の吸着後,等電点は低pH側へ大きくシフトした.As(V)の吸着は発熱反応および正のエントロピー変化を示し,内圏錯体と外圏錯体の形成反応による吸着機構が考えられる.As(III)およびAs(V)の吸着速度解析の結果,As(III)およびAs(V)の吸着は粒内拡散が律速段階であることが明らかとなった.

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