鶏糞乾燥処理施設における温室効果ガス発生量の測定

• 土屋 いづみ

  石川県農林総合研究センター畜産試験場

• 悦永 秀雄

  石川県農業開発公社

• 堂岸 宏

  石川県農業開発公社

• 坂本 卓馬

  石川県南部家畜保健衛生所

• 石田 三佳

  農研機構・畜産草地研究所

• 長谷川 三喜

  農研機構・生物系特定産業技術研究支援センター

• 長田 隆

  農研機構・畜産草地研究所

書誌事項

タイトル別名

• Measurement of greenhouse effect gas emissions from drying treatment of poultry manure facility
• ケイフン カンソウ ショリ シセツ ニ オケル オンシツ コウカ ガス ハッセイリョウ ノ ソクテイ

抄録

鶏糞乾燥処理における温室効果ガスの発生実態の解明と不確実性の低い排出係数を提案することを目的に，開放・高床式鶏舎に接続した鶏糞乾燥処理施設から発生する温室効果ガスの測定を行った．採卵養鶏農家に設置されているこの鶏糞乾燥処理実施設は，施設天井部に設置された換気扇の連続稼働により，おおむね測定期間中は平均45000 m³/時の排気量で管理されていた．排気中アンモニア（NH₃），メタン（CH₄），一酸化二窒素（N₂O）濃度はマルチガスモニタを用いて，排気量は熱線風量計を用いて1時間ごとに24時間連続測定した．2010年と2011年の夏期および2010年の冬期に各2週間程度の期間の測定結果から鶏糞乾燥施設からの温室効果ガスの期間総排出量を算定した．測定期間中の搬入鶏糞ベース(全窒素と有機物)で算出された各発生ガスの排出係数は，夏期ではNH₃-Nは11.40％，N₂O-Nは0.41％，CH₄は0.25％となり，冬期ではNH₃-Nは4.56％，N₂O-Nは観測されず，CH₄は非常に低かった．

収録刊行物

• 日本畜産学会報

  日本畜産学会報 85 (1), 61-69, 2014

  公益社団法人 日本畜産学会

キーワード

• ammonia
• drying treatment
• emission factor
• greenhouse gas
• poultry manure

詳細情報

• CRID: 1390282680172919040
• NII論文ID: 130003393140
• NII書誌ID: AN00195188
• DOI: 10.2508/chikusan.85.61
• ISSN: 18808255
• ISSN: 00215309
• ISSN: 1346907X
• NDL書誌ID: 025300960
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030872220
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025300960
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可