介護老人保健施設における車椅子使用者の転倒リスク因子

  • 今岡 真和
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科 介護老人保健施設だいせんリハビリテーション科
  • 樋口 由美
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
  • 藤堂 恵美子
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
  • 北川 智美
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
  • 山口 淳
    大阪市立総合医療センターリハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Risk Factors for Falls among Wheelchair Users in a Long-term Care Health Facility
  • カイゴロウジン ホケン シセツ ニ オケル クルマイス シヨウシャ ノ テントウ リスク インシ

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抄録

目的:本研究の目的は介護老人保健施設における車椅子使用者の転倒リスク因子を明らかにすることである.対象:介護老人保健施設へ新規入所した者のうち,車椅子を日常生活の移動手段とする62 名(男性14 名,女性48 名,平均85.4±7.9 歳)であった.方法:入所時評価(ベースライン)は,年齢,過去1 年間の転倒歴,身体機能,精神機能,生理機能,医学的処置,経済状況の19 項目を評価した.転倒は入所から最長6 カ月間を前向きに追跡調査した.統計解析は,単変量解析で転倒と有意に関連した項目を独立変数,転倒発生の有無を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った.結果:29 名(46.8 %)に転倒が発生した.転倒に関連した項目は,「背中が丸くなってきた」「FIM得点高値」「ベンゾジアゼピン系薬の内服」「平均投薬数が多い」であった.ロジスティック回帰分析の結果,入所期間中の転倒発生に対して,「背中が丸くなってきた」が独立関連因子であった(オッズ比4.11).

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参考文献 (12)*注記

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