<b>減量手術後の過食行動によるリバウンドに</b><b>抑肝散が有効であった一例 </b>

  • 大平 征宏
    東邦大学医療センター佐倉病院漢方科 東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病・内分泌・代謝センター
  • 齋木 厚人
    東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病・内分泌・代謝センター
  • 大城 崇司
    東邦大学医療センター佐倉病院外科
  • 鈴木 和枝
    東邦大学医療センター佐倉病院栄養部
  • 龍野 一郎
    東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病・内分泌・代謝センター
  • 白井 厚治
    東邦大学医療センター佐倉病院血管機能学講座
  • 秋葉 哲生
    東邦大学医療センター佐倉病院漢方科 伝統医学研究会あきば伝統医学クリニック

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Case of Yokukansan Efficaciousness for Weight Gain Due to </b><b>Overeating Behavior Following Bariatric Surgery </b>
  • 臨床報告 減量手術後の過食行動によるリバウンドに抑肝散が有効であった一例
  • リンショウ ホウコク ゲンリョウ シュジュツゴ ノ カショク コウドウ ニ ヨル リバウンド ニ ヨクカンサン ガ ユウコウ デ アッタ イチレイ
  • Case of Yokukansan Efficaciousness for Weight Gain Due to Overeating Behavior Following Bariatric Surgery

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抄録

症例は減量手術後に体重増加を来した51歳女性。若年時より肥満があり,30歳の時に糖尿病を発症した。45歳時には糖尿病性ケトアシドーシスで入院した。48歳時に過食症の診断も受けており,食事・運動療法では減量困難であった。減量手術を受け,体重は減量手術後6ヵ月で11kg 減少した。しかし,術後7ヵ月頃からリバウンドした。この頃,精神状態も不安定であり,日中は常に何かを食べている状態であった。不安定な精神状態の治療を目的に,抑肝散エキス5g/日を投与した。抑肝散投与後,摂取エネルギーの減少に伴って体重は減少した。患者本人も精神状態の改善を自覚した。また,HbA1c(JDS)も抑肝散投与後に8.7%から7.1%に改善した。本症例では抑肝散が患者の精神的不安定を改善することによって過食を抑える事で,体重減少およびHbA1c の改善が得られた可能性が示唆された。

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

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