スペイン・ピレネー山脈のソブラルベジオパークにおける行政主導型マネジメントの意義と課題

書誌事項

タイトル別名
  • Significance and Problems of Administrative Management of Sobrarbe Geopark in the Spanish Pyrenees

抄録

ジオパークに関わる動きが活発化している.その中で日本においては,多くのジオパーク,およびそれを目指す地域で,地方自治体が主導する形がとられている.そこで本稿では,行政主導型のジオパークマネジメントの先例として,ピレネー山脈のスペイン側にあるソブラルベジオパークをとりあげ,意義と課題を整理した.その結果,地質・地形等に関わる施策を展開しやすくなったこと,学校教育との連携などが行政主導型マネジメントの意義として,見いだされた.他方,ジオパークに関する民間の主体的活動はほとんど見られず,またジオパークとしての取り組みが地質・地形関係に特化するなど行政の縦割りの弊害も存在する.しかし,域内企業とのパートナーシップ協定やマウンテンバイク用ルートの整備等,地質・地形への関心喚起や地域資源活用の手法は,日本のジオパークにとって参考になると考えられる.

収録刊行物

  • E-journal GEO

    E-journal GEO 9 (1), 50-60, 2014

    公益社団法人 日本地理学会

被引用文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680302473088
  • NII論文ID
    130003395511
  • DOI
    10.4157/ejgeo.9.50
  • ISSN
    18808107
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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