アルピノンの構造について (その1~3) (その2) アルピノン (木村) : 2-メチル-3 ,5-ジオキシ-7-メトキシフラバノン (I) の合成

書誌事項

タイトル別名
  • On the Constitution of Alpinone. II. The Synthesis of Alpinone (Kimura) : 2-Methyl-3, 5-dioxy-7-methoxyflavanone.

抄録

伊豆縮砂より得られるアルピノンに対して木村は (I) をあたえているが,これは一般のフラボノイドにその例をみない特異な位置にメチル基をもっている。もしこの構造が正しいとするとフラボン類の生合成機構などを再検討する必要が生じてくることになる。したがって (I) を合成してアルピノンの構造を確定することはフラボノイドの化学の上から大変重要であると考えられる。著者は (II) より (I) の物質を合成したが, このものが天然のアルピノンと一致しないことを見出した。そこでアルピノンの構造を再検討した結果これは3, 5-ジオキシ-7-メトキシフラバノンであるとの結論に到達し, このものを合成して確認した。

収録刊行物

  • 日本化學雜誌

    日本化學雜誌 79 (6), 703-706, 1958

    The Chemical Society of Japan

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