ミミズの栄養価について Nutritional Value of Earthworms for Poultry Feed

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Abstract

家畜の糞尿, パルプ工場廃液, 活性汚泥など各種の廃棄物の処理にミミズを使用し, その糞を土壌改良剤に, ミミズ自身を釣のえさに利用することが, 全国各地で行なわれている。もし, この種の廃棄物処理がより大規模に行なわれるとすれば, 生産される多量のミミズは, 家畜, 家禽の飼料として活用できるであろう。本研究では, 生物定量法によりミミズの栄養価を測定して, ミミズを飼料として利用する場合の参考資料をえた。<br>供試品は, 当場に自生するシマミミズ (<i>Eisetia foetida</i> SAVIGNY) を, 凍結乾燥し, 粉砕して調製した。外皮が固く, その部分の粉砕は容易ではなかった。<br>生きたミミズは, 水分84.4%を含み, その風乾物の56.4%は粗蛋白質であった。粗繊維の大部分と粗灰分の一部は, ミミズの消化管内の不消化分や土壌に由来すると考えられるが, それぞれ1.58および8.79%であって, 意外に低かった。無機物ではカルシウム含量が少なく, 動物性飼料である魚粉などと大きな差が見られるが, これは骨格がないことを反映している。アミノ酸組成は, 含硫アミノ酸含量が低いほかは, 特に問題はない。<br>1週齢のヒナを用いる生物定量法により測定した生物価は101であった。これは, DL-メチオニンの添加によりさらに高められると予想される。ミミズの有効エネルギーは2.92kcal/gであって, 魚粉の2.91~2.65kcal/gに匹敵する。リンの利用率は102で, よく利用されている。<br>このような成績から, ミミズは, 将来多量に供給されるようになれば, 養鶏用飼料資源として有望であると考えられる。

Journal

  • Japanese poultry science

    Japanese poultry science 15(6), 308-311, 1978

    Japan Poultry Science Association

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    130003436509
  • Text Lang
    UNK
  • ISSN
    0029-0254
  • Data Source
    J-STAGE 
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