多彩な消化管病変を合併したAcanthosis Nigricansの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF MALIGNANT ACANTHOSIS NIGRICANS ASSOCIATED WITH MULTIPLE LESIONS IN THE ALIMENTARY TRACT
  • タサイ ナ ショウカカン ビョウヘン オ ガッペイシタ Acanthosis

この論文をさがす

抄録

われわれは,悪性黒色表皮腫に多彩な消化管病変を合併した一例を経験したので,検討を加え,報告する. 70歳男性で,皮膚色素沈着を主訴として受診し,黒色表皮腫と診断された.消化管精査の結果,胃癌・多発性大腸ポリープを認め,胃亜全剔術,術後内視鏡下ポリペクトミーを施行した. I及びIIa重複m胃癌,多発性胃粘膜下嚢腫,ブルンネル腺腫を認め,二群リンパ節は,転移陽性であった.大腸ポリープのうち, 1個は, sm癌で, S状結腸切除を付加した.上記切除後,皮膚病変は,軽快し,術後9カ月,再発の徴候はない.本症に合併する癌の予後は,不良であると報告されているが,われわれは,この点に着目し,教室における同ステージ胃癌と, PPD, PHA皮内反応, PHA Blastoid transformationについて,比較してみたところ,本症例の細胞性免疫能の低下を示唆する結果を得た.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ