キャベツ周年栽培地域におけるコナガの発生消長
書誌事項
- タイトル別名
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- Seasonal prevalence of the diamondback moth, Plutella xylostella L. under yearround cultivation of cabbage.
抄録
1990~1991年に鹿児島県溝辺町のキャベツの周年栽培地域において,フェロモントラップによるコナガ成虫誘殺数の調査,およびほ場での幼虫および蛹密度の調査を行った。<BR>(1) 春から初夏にかけては5月~6月に発生のピークがみられ,夏期のキャベツの端境期には,ほとんど発生がみられなくなったが,秋には再び増加し9月~12月まで発生が多かった。<BR>(2) 1991年には,糸状菌によるコナガ幼虫の死亡個体が多数確認され,平均の死亡率は30~40%であった。<BR>(3) コナガの発生密度は,キャベツ周年栽培地域では,多くの環境要因の影響を受けながら変動していると考えられるが,1990,1991年の調査では,春期の密度の急増は,気象の影響が大きく,1991年6月の密度減少は,糸状菌による影響が大きいと考えられた。
収録刊行物
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- 九州病害虫研究会報
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九州病害虫研究会報 38 132-135, 1992
九州病害虫研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679538585728
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- NII論文ID
- 130003636543
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- ISSN
- 18840035
- 03856410
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可