アザミサンゴにおける褐虫藻の変性

DOI
  • 三瀬 武史
    琉球大学理学部海洋自然科学科 現所属: 茨城県立医療大学保健医療学部人間科学センター
  • 日高 道雄
    琉球大学理学部海洋自然科学科

書誌事項

タイトル別名
  • Degradation of zooxanthellae in the coral <i>Galaxea fascicularis</i>

抄録

サンゴ宿主により褐虫藻が消化されている可能性を調べるため、アザミサンゴのポリプ外壁および内壁 (ポリプ内部の胃腔に面した組織) における、正常および変性褐虫藻の頻度を調べた。ポリプの外壁の組織ではほとんどが正常な褐虫藻であるのに対し、内壁では様々な変性段階の褐虫藻が多く見られた。また、酸性環境下で蛍光を発する蛍光指示薬 LysoSensor で染色すると、ポリプ内壁の褐虫藻に強く黄色―青色の蛍光を発するものが見られた。これらの結果は、アザミサンゴポリプの内壁 (胃腔に面した組織) で宿主による褐虫藻の消化が起こっていることを強く示唆する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679461429632
  • NII論文ID
    130003670760
  • DOI
    10.3755/jcrs.2005.49
  • ISSN
    18825710
    13451421
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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