カボチャモザイクウイルス(WMV 2)によるサギソウの萎縮病

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Stunt Disease of Habenaria radiata Caused by a Strain of Watermelon Mosaic Virus 2.

抄録

1995年,岡山県倉敷市において採集した,激しい萎縮,葉の奇形とモザイクを示したサギソウから分離されたpotyvirusは,ウイルス粒子の形態,感染細胞内所見,アブラムシ伝搬性,宿主範囲,血清学的類縁関係からカボチャモザイクウイルス(WMV 2)と同定された。本ウイルスの宿主範囲および病徴は,数種の植物において,既報の分離株のそれらと異なっていた。外被タンパク質(CP)遺伝子を含むウイルスゲノムの3'末端領域の塩基配列を決定し,既報の5分離株のそれと比較した結果, CPのアミノ酸配列で87-97%, 3'非翻訳領域で94-97%の相同性が認められた。WMV 2のサギソウにおける発生の報告は初めてであり,ウイルス病の和名をサギソウ萎縮病としたい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681379890944
  • NII論文ID
    130003750165
  • DOI
    10.3186/jjphytopath.63.113
  • ISSN
    18820484
    00319473
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ