有明海とその周辺地域における近年の気候変動の傾向

DOI
  • 田中 健路
    熊本大学工学部環境システム工学科
  • 滝川 清
    熊本大学沿岸域環境科学教育研究センター
  • 成松 明
    熊本大学大学院自然科学研究科環境土木工学専攻

Abstract

本研究では, 近年顕在化している有明海の環境変異における重大な要因の一つとして考えられる, 有明海を中心とした領域の気候変動に関して, 地域気象観測 (アメダス) データ・NCEP客観解析データなどを用いて解析を行った.環境悪化に伴う被害が深刻だった2000年は, 有明海ならびに東シナ海において, 夏季モンスーンの発達が平年より弱く太平洋高気圧の勢力下にあり, 日射量が平年よりも10%以上高かったこと, また, 熱帯域での夏季~秋季の降水パターンが, 有明海近海域において10月に平年の2倍以上の大量の降水をもたらしたことが, 地上観測・広域データ双方を解析することによって明らかとなった.

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282679526327424
  • NII Article ID
    130003807623
  • DOI
    10.2208/proce1989.50.1171
  • ISSN
    18848222
    09167897
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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