抄録
干潟における栄養塩の季節変化に関する定期調査と干潟と周辺海域におけるDO濃度の時間変化について現地観測を行った.その結果, 干潟上で観測された貧酸素水塊は周辺海域から輸送されているものではなく, 干潟上での酸素消費過程によって形成されると推察された.また, 和白干潟のような過栄養海域に位置する干潟では, 日中の日射量が高ければ, 6月においても赤潮が発生し, 夜間に貧酸素水塊が形成されることが示唆された.さらに, 鉛直一次元の解析を行った結果, 和白干潟上の水柱0.5mにおいて貧酸素水塊を形成させないためには, 平均的な底泥の酸素消費速度を145mg/m2/h以下に抑える必要があることが明らかとなった.
収録刊行物
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- 海岸工学論文集
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海岸工学論文集 51 1016-1020, 2004
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679528100224
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- NII論文ID
- 130003807635
- 10016737786
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- ISSN
- 18848222
- 09167897
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可