明治初期の勇払基線と苫小牧の発展

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書誌事項

タイトル別名
  • Yufutsu Base-line Survey in Hokkido in 1873 and Development of Tomakomai
  • The First Systematic Base-line and Triangulation Survey in Japan
  • わが国最初の系統的な基線測量と三角測量をめぐって

抄録

本稿は, 第9回国際地図学会議 (53年7月, ワシントンD. Cメリーランド大学) のために, 国際地図情報センターから提出されたThe First Systematie Base-line and Triangulation Survey in Japan-Yufutsu Base-line Survey in Hokkaido in 1873-をもとに, この基線測量からすでに一世紀を経過した苫小牧の変遷を, 国土地理院の5万分の1地形図によって概観し, 特に戦後, 内陸堀込港湾の造成によって急速なテンポで変貌しているこの地域の様相を描いてみたい。<BR>本号の添付地図は, 明治8年開拓使による「三角術測量北海道之図」及び「北海道三角術測量有仏基線之図」であり, 同国際会議に提出したものと同様のものである。国際地図情報センターから筆者への要請は, アメリカで開かれる国際会議であるだけに, 日米の国際親善及び国際交流のための橋渡しの一助となればという意図によるものであった。従って, この古地図の複製にあたっても, 古地図としての歴史的な意義を解明することを目的とするものではなく, より一般的に明治初期の開拓使時代における偉大な事業のひとつとして紹介したものである。

収録刊行物

  • 地図

    地図 16 (4), 11-16, 1978

    日本地図学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679467093120
  • NII論文ID
    130003812982
  • DOI
    10.11212/jjca1963.16.4_11
  • ISSN
    2185646X
    00094897
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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