故障および修理内容からみた機器管理

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  • Equipment control from the viewpoint of troubles and repair contents.

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抄録

当院における過去4年間の機器トラブル1,409件を検討した。機器は心電図モニター190台,輸液ポンプ140台,シリンジポンプ150台,パルスオキシメータ61台。修理内容の内訳は,非故障が303件(21.5%),院内修理が689件(48.9%),メーカー修理が417件(29.6%)であった。年別のメーカー修理の比率は,1994年度48.6%,1995年度34.2%,1996年度20.0%,1997年度27.6%であった。修理1件当たりの平均ダウンタイム日数は,心電図モニター13.1日,輸液ポンプ37.6日,シリンジポンプ34.4日,パルスオキシメータ17 .4日で,ダウンタイム率2.9%であった。トラブルの約46%が現場スタッフの不適切な使用方法に由来していた。看護婦への機器教育に力を入れているが,不適切な使用方法に由来するトラブルが減少せず,操作未熟が16.0%,破損・紛失が30.5%あった。トラブルを起こさないための対策として,注意喚起だけでなくFool proof的な対策を講じることが今後重要と考えられた。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 25 (1), 53-56, 1998

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

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