この論文をさがす
抄録
IABP施行時の下肢虚血や血管侵襲を防ぐために,細径化されたバルーンカテーテルと駆動装置の整合性を検討した。XEMEX,Datascope,アローの3社から市販されている8Fr40ccのバルーンをKAAT-2プラス,system97,XEMEX907,XEMEX908,BP-1,H-8000の各駆動装置を使用し,心拍数60bpm,120bpmの擬似心電図波形によりバルーンカテーテルを実験用モック内で駆動させ,拡張スピード,収縮スピード,駆動中のバルーン内容量を測定した。その結果は,バルーン拡張時KAAT-2プラスにおいてすべてのバルーンでスピードが劣る結果となり,XEMEX908で速い結果となった。バルーン収縮時でもKAAT-2でスピードが劣る結果となりSYSTEM97で速い結果となった。駆動中のバルーン内容量ではKAAT-2プラスで全てのバルーンで不完全膨張現象が見られ,System97,XEMEX908,BP-1で過膨張が確認できた。これらの結果よりバルーンカテーテルと,駆動装置の整合性を理解した上で使用する必要があると考えられた。
収録刊行物
-
- 体外循環技術
-
体外循環技術 28 (1), 27-30, 2001
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679632773376
-
- NII論文ID
- 130003825587
- 10013925613
-
- NII書誌ID
- AN1020635X
-
- ISSN
- 18845452
- 09122664
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可