健康牛の臓器, 血液およびルーメン液のビタミンB<SUB>1</SUB>濃度

• 中島 永昭

  帯広畜産大学畜産学部

• 一条 茂

  帯広畜産大学畜産学部

• 更科 孝夫

  帯広畜産大学畜産学部

• 納 敏

  帯広畜産大学畜産学部

書誌事項

タイトル別名

• Thiamine Levels in Tissues, Blood and Rumen Fluid of Healthy Cattle
• 健康牛の臓器・血液およびルーメン液のビタミンB1濃度
• ケンコウ ウシ ノ ゾウキ ケツエキ オヨビ ルーメンエキ ノ ビタミン B1

抄録

健康なホルスタイン種の牛を3カ月齢未満例, 3-14ヵ月齢例, 1才以上例の3群に分け, 各群の臓器, 血液およびルーメン液の総B₁濃度と, そのリン酸エステル化率について測定した.<BR>総B₁濃度はいずれの群も心筋, 腎臓, 膵臓, 肝臓および脾臓に高濃度であり, 筋肉においては成牛は幼若牛より低濃度の傾向が認められた.<BR>幼若子牛では大脳のB₁濃度は肝臓内のB₁貯蔵量に, ひいては摂取B₁量に大きく左右される傾向があるものと考えられていた.とくに離乳後の幼若子牛は正常でもルーメン内B1が不足がちであり, その原因はB1摂取量ならびにルーメン内B1合成の低下と関係が深いものと思われた.これらの点から月齢によるB1欠乏症に対する発生誘因が存在することが推測された<BR>リン酸エステル化率は心筋, 横隔膜筋, 骨格筋でとくに高く, また, 血液およびルーメン液でも高値を示したが, いずれの臓器, 血液およびルーメン液にも年齢による差は認められなかった.

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 37 (9), 589-593, 1984

  公益社団法人 日本獣医師会

詳細情報

• CRID: 1390001204709844224
• NII論文ID: 130003847538
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma1951.37.589
• COI: 1:CAS:528:DyaL2MXns1elsw%3D%3D
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 3011096
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010300626
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3011096
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1985152096
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可