放牧育成牛の消化管内線虫に対するイベルメクチン製剤の効果

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タイトル別名
  • Deworming Effect of Ivermectin on Gastrointestinal Nematodes in Holstein Heifers on Pasture
  • ホウボク イクセイギュウ ノ ショウカカンナイ センチュウ ニ タイスル イベ

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抄録

ホルスタイン放牧育成牛 (6~17カ月齢) 29頭に対して入牧後28および60日にイベルメクチン (IVM) 製剤を投与 (200μg/kg頸部皮下) し, 放牧期間 (1995年5~10月) 中, 無投与の15頭を対照として駆虫効果, 血清生化学検査値の変動および経済効果を調べた. IVM群の消化管内線虫卵数は明らかに低く推移し, 増体日量は有意に高かった. 無投与群の8月の血清ペプシノーゲン濃度はIVM投与群に比べて有意な高値を示し, 6月~8月にIVM投与群の血清アルブミン濃度は無投与群より有意に高かった. また, IVM投与群では無投与群に比べて初回人工授精時日齢は27日若く, 両群間の性成熟の差が示唆され, IVM製剤投与による費用・便益比は1: 1.52と試算された.

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