ペミロラストカリウム(TBX)のアレルギー性鼻炎に対する臨床試験

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タイトル別名
  • Clinical trial for allergic rhinitis of Pemirolastpotassium (TBX).
  • 至適用量の検討

抄録

通年性鼻アレルギーに対するペミロラストカリウム (TBX) の至適用量を, 多施設群間比較試験により検討した。投与方法は1回TBX 2.5mg, 5mgまたは10mgを1日2回4週間連続経口投与とした。<BR>解析対象例は, 5mg/日群 (L群) 65例, 10mg/日群 (M群) 69例及び20mg/日群 (H群) 71例の合計205例であった。最終全般改善度でM群及びH群は, L群に比しU検定にて有意 (p<0.01) に優れていた。各群の「著明改善」の改善率は, L群9.8%, M群12.3%, H群18.5%で用量に相関し改善した。また,「中等度改善」以上の改善率でも, M群58.5%, H群56.9%とL群34.4%に比し高い改善を示し, L群とM群及びH群間に有意差 (p<0.05) を認めた。また, 副作用は205例中6例 (2.9%) に認められたのみであり, 総合的に評価された有用度においても, M群及びH群はL群に比しU検定にて有意差 (p<0.05) を認めた。<BR>以上の成績により, TBXは1日量10mgまたは20mgでアレルギー性鼻炎に対し有用性が認められ, 至適用量は1日量TBX10mgが妥当と考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679925478912
  • NII論文ID
    130003974708
  • DOI
    10.11453/orltokyo1958.36.213
  • ISSN
    18836429
    03869687
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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