塩淡二成層を形成する汽水湖沼の長期的な界面変動予測手法の開発

  • 池永 均
    社団法人 土木学会 中央大学 理工学部土木工学科
  • 向山 公人
    社団法人 土木学会 東京都水道局
  • 大島 伸介
    社団法人 土木学会 水資源開発公団
  • 山田 正
    社団法人 土木学会 中央大学 理工学部土木工学科

書誌事項

タイトル別名
  • PREDICTION OF THE LONG TERM BEHAVIORS OF THE DENSITY INTERFACE IN A BRACKISH LAKE

抄録

塩淡二成層を有する汽水湖沼の長期的な界面変動予測手法の開発を目的に, 集中定数型の数値予測モデルを提案した. それを用いて, 1975年以降における網走湖の界面変動のシミュレーションを行い, モデルの適用性と塩水化の機構について検討した. 網走湖の界面変動は, 上流河川からの流入とそれに伴う湖内塩水の流出形態に依存する. 界面水位がピークを示す1987年を境に, それ以前は連行現象に起因する塩水流出成分が卓越するのに対し, それ以降では吸い上げによる流出形態が支配的となる. ここではそれぞれの流出形態を同時に考慮した塩水流出モデルを界面変動予測モデル組み立てることにより, 網走湖における過去20年間の塩淡境界の変動を実用上の精度で再現できることを明らかにした.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (628), 77-96, 1999-08-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (9)*注記

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