有明海干潟環境の改善・回復に向けた対策工とその効果
Abstract
有明海の干潟環境の改善・回復策として, 数種の対策事業を現地で実施し追跡調査を行った.「干潟耕転」ではORP値の増加が見られ, 空気の強制混入を行うと1回の耕転で約1月間の効果があること, 底生生物では巣穴数の増加や下層で生物数増加等が確認できた.「人工干潟の創生」では, 人工池内で地盤が次第に軟弱化し始めており, 冬季にもかかわらず多毛類の生息, エビ, アミ類や海藻の存在等が確認され, 野鳥が飛来するなど徐々に生態環境が形成され始めている.「なぎさ線の回復」では, 盛砂の地形はH. W. L. を中心に安定してきて “なぎさ線” が創生され, 数種の生物の棲息が約1ヵ月後には確認されるなど, 良好な底質環境が形成されつつある. いずれの干潟改善策も, その効果が期待できる結果が得られた.
Journal
-
- PROCEEDINGS OF COASTAL ENGINEERING, JSCE
-
PROCEEDINGS OF COASTAL ENGINEERING, JSCE 50 1226-1230, 2003
Japan Society of Civil Engineers
- Tweet
Keywords
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204549648256
-
- NII Article ID
- 130003991303
-
- ISSN
- 18848222
- 09167897
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- Abstract License Flag
- Disallowed