阿寒湖チュウルイ湾におけるマリモの湖岸打ち寄せ・打ち上げ機構に関する考察

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抄録

北海道阿寒湖の特別天然記念物マリモは, 強風によって6~9年に1度の頻度で, 数万個が湖浜に打ち上げられている.マリモ打ち上げ時の波浪条件の定量的評価や打ち寄せ・打ち上げ機構を明らかにすることは, マリモの保全上重要である.本研究では, 2002年10月の大量打ち上げ発生時の現地風データから風波を推算し, 波・流れ場の平面2次元数値計算を実施した.さらに, 慣性力を考慮したシールズ数を用いたマリモの移動限界評価式を提案し, 現地打ち上げ観測記録との比較により, 評価式の妥当性を確認した.また, 波による振動流速下で移動状態になった球状体マリモが湖浜流により湾奥へ運ばれると推測した打ち寄せ・打ち上げ機構が実現象を十分説明できることも確認した.

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  • CRID
    1390001204551771648
  • NII論文ID
    130003991447
  • DOI
    10.2208/proce1989.50.611
  • ISSN
    18848222
    09167897
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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