英虞湾における鉛直混合強度の測定

• 長尾 正之

  (独法) 産業技術総合研究所地質情報研究部門

• 橋本 英資

  (独法) 産業技術総合研究所地質情報研究部門

• 高杉 由夫

  (独法) 産業技術総合研究所地質情報研究部門

• 千葉 賢

  四日市大学環境情報学部

• 山形 陽一

  三重県科学技術振興センター水産研究部

抄録

英虞湾で夏季に鉛直混合強度の観測を行った. その結果, 鉛直方向の平均値でみると, 鉛直渦動拡散係数K_zの範囲は, 10^-5-10^-2m²/sであり, 湾口部で高く, 湾奥部では小さい値だった. また, 湾口部と湾奥部のエネルギー逸散率を比較したところ, やや湾口部が高い程度であった. しかし, 成層強度を示すバイサラ周波数の二乗N²は, K_zが最大だった湾口部では10^-7から10^-4s^-2であるのに対して, K_zが最小だった湾奥部では10^-4から10^-3s^-2に集中しており, 湾奥部で成層強度が強いという結果が得られた.以上のことから, 湾奥部で強い成層が発達していたことが, 湾奥部でK_zが小さかった原因と考えられた.

収録刊行物

• 海岸工学論文集

  海岸工学論文集 52 341-345, 2005

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• General Chemical Engineering

詳細情報

• CRID: 1390282679527835136
• NII論文ID: 130003991678
• DOI: 10.2208/proce1989.52.341
• ISSN: 18848222
• ISSN: 09167897
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可