スリック形成に着目した造礁サンゴ幼生のリーフ内初期分散過程に関する数値解析

DOI
  • 灘岡 和夫
    東京工業大学大学院情報理工学研究科情報環境学専攻
  • 有坂 和真
    東京工業大学大学院情報理工学研究科情報環境学専攻修士課程
  • 田村 仁
    (独) 海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター

抄録

放卵放精型サンゴの繁殖戦略において重要となるスリック (卵・幼生の帯状集合体) の形成メカニズム, 特にリーフ内外の流れを中心とした物理環境との関係はまったく分かっていない. そこで, 典型的な裾礁型サンゴ礁である石垣島白保海域を対象に, 数値シミュレーションに基づいて, サンゴ幼生のリーフ内初期分散過程, 特にスリック形成メカニズムについて検討した. その結果, 裾礁型サンゴ礁に一般的に見られる礁嶺-チャネルシステムの存在が, 周辺のリーフ内外における循環流構造と幼生の分散過程を特徴付けており, リーフ内の粒子群がチャネルを通過することによりスリックが形成されることを示した. また, その潮汐依存性について検討した.

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  • CRID
    1390282679525996416
  • NII論文ID
    130003991828
  • DOI
    10.2208/proce1989.53.1011
  • ISSN
    18848222
    09167897
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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