一次元水圧変動による海底地盤表層からの細粒分移動に関する研究
抄録
干潟が良好な生態系を維持するためには表層土が10~20%程度の細粒分を含む必要がある. しかし, 人工的に造成した干潟では細粒分が時間の経過とともに表層地盤から徐々に抜け出してしまい, 細粒分を好んで生息するアサリなどの底生生物が定着できないという問題がおこる場合がある. 本研究は海底地盤に作用する鉛直方向の変動水圧を模型実験により再現し, 一次元的な水圧変動のみで地盤内の細粒分が表層から抜け出すことを実験により明らかにした. このような上方への移動が起こる原因は, 水圧変動の下で地盤表層に液状化が発生することが考えられる. 細粒分の粘性が高い場合にはこのような移動が起こりにくいので, 人工干潟の覆砂材料の細粒分を維持するには粘性の高い細粒分が含まれていることが望ましい.
収録刊行物
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- 海岸工学論文集
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海岸工学論文集 53 491-495, 2006
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679528242048
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- NII論文ID
- 130003991997
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- ISSN
- 18848222
- 09167897
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可