岩木川水戸口旧河道閉塞時の波浪追算と漂砂過程
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著者
抄録
岩木川の河道である水戸ロは過去に, 西北西の強風, 激浪時の漂砂で閉塞し, 岩木川の流れを止め堪水災害となり大きな被害を与えていた.そのため, 1918年 (大正7年) から1930年 (昭和5年) までの12年間に河口部の地形測量, 浮標による潮流観測, 深浅測量等の観測調査が行なわれた.その後, 調査結果を基に突堤・導流堤が設置され, 水戸口突堤・導流堤は, 完成後閉塞することなく今日まで河道を維持している. 本研究は, 大正時代に作成された記録を基に, 波高と汀線方向の波エネルギーから沿岸漂砂量を算出し, 河口部中心の位置変化をモデルにより求め, 閉塞に至るまでの地形変動を再現した.
収録刊行物
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- 海岸工学論文集
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海岸工学論文集 (53), 631-635, 2006
公益社団法人 土木学会