日本初記録のケショウフグ (新称) とワモンフグ (新称)

DOI
  • 松浦 啓一
    国立科学博物館動物研究部
  • 戸田 実
    沖縄海洋博覧会記念公園水族館内沖縄海洋生物飼育技術センター

書誌事項

タイトル別名
  • First Records of Two Pufferfishes, <I>Arothron mappa</I> and <I>A.reticularis</I>, from Japan

抄録

本邦初記録のケショウフグ (新称) Arothron mappaとワモンフグ (新称) A.reticularisが沖縄本島から採集された.<BR>ケショウフグは, 腹側面に一大黒斑を有すること, 体の背方に虫食い状の暗褐色模様を有することで他のモヨウフグ属の種類と容易に識別できる.ワモンフグは, サザナミフグA.hispidusに似ているが, 眼の周囲に環状の白色線があること, 体の背面と側面に多数の白色縦線をもつことで識別される.<BR>Beaufort in Beaufort and Briggs (1962) は, ワモンフグの尾柄長が尾柄高より小さく, サザナミフグでは逆に尾柄長が尾柄高より大きいと報告している.しかし翁今回得られたワモンフグの尾柄長は明らかに尾柄高より大きく, これらの部位の関係には種内変異があることを示唆した.

収録刊行物

  • 魚類学雑誌

    魚類学雑誌 28 (1), 91-93, 1981

    The Ichthyological Society of Japan

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679744116736
  • NII論文ID
    130004018745
  • DOI
    10.11369/jji1950.28.91
  • ISSN
    18847374
    00215090
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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