多化性蠶蛆の越冬に就て
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- 大場 治男
- 長野縣蠶業試驗場飯田支場
抄録
多化性蠶蛆蠅は蛹態で越冬するという説 (明石1908) と幼蟲態で越冬するという説 (西川1926) がある。筆者が秋末クワゴから得た多数の蛹を保護したものは全部年内に羽化して蛹態越冬を認めなかつた。<br>ミノムシ類の幼蟲には實驗的によく産卵, 寄生せしめ得るが, 自然状態においても越冬中のミノムシ幼蟲は多化性蠶蛆蠅による高率の被害を受けることが認められる。越冬中のミノガ幼蟲を寄主として寄生した幼蛆から翌春3頭の成蟲を得た。このことは西川氏の朝鮮における觀察と一致するところであつて, 日本にありても寄主體内に寄生のまゝ幼蟲態にて越冬するものゝようである。
収録刊行物
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- 日本蚕糸学雑誌
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日本蚕糸学雑誌 18 (4), 264-266, 1949
社団法人 日本蚕糸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679507723520
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- NII論文ID
- 130004029114
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- ISSN
- 1884796X
- 00372455
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可