手掘り中山隧道

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タイトル別名
  • A Study on The Nakayama Tunnel, dug by the Pipule of Komatsugura at Echigo-Yamakoshi v

抄録

中山隧道は新潟県の山間地、山古志村小松倉地区に在り、1998年12月に新トンネルが開通して50年間余の大役を終えた。手掘り隧道建設以前の小松倉は集落戸数が60戸余り、生活の不便はいうにおよばず、積雪深4m以上となる冬季には医療の恩恵を受けられぬまま生命の危険にさらされていた。<BR>地域社会の将来を考え、集落の人々は私財を投げうち、自らの手でツルハシを握り、長さ約1kmに及ぶ全国一の手掘り隧道を昭和8年から16年間の歳月をかけて掘り抜いた。<BR>住民の力にあまる長大な隧道を自らの手で造り上げた精神と行為は、改めて社会資本の意義、役割を考えさせる貴重な土木遺産であり、さまざまな角度から研究するに値する遺産である。

収録刊行物

  • 土木史研究

    土木史研究 19 361-366, 1999

    公益社団法人 土木学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204329075328
  • NII論文ID
    130004038529
  • DOI
    10.2208/journalhs1990.19.361
  • ISSN
    18848141
    09167293
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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