中国地方を対象とした耕作放棄の要因分析  地域間の相違と要因間の関連に着目して

書誌事項

タイトル別名
  • Factors's Analysis for Increasing Abandoned Cultivated Land Areas at chugoku area Paying attention to differences among areas and relation among factors
  • Paying attention to differences among areas and relation among factors
  • 地域間の相違と要因間の関連に着目して

抄録

農家の高齢化、担い手の他産業への流出による農業の労働力脆弱化など、農業・農村を取り巻く厳しい社会・経済条件の下で耕作放棄地は漸増している。耕作放棄の発生は、国土の保全や食料安全保障の面から重要な問題である。様々な研究において耕作放棄の要因が分析されてきている。たとえば、藤森ら2) は農家にするアンケートから30年間にわたって耕作放棄の要因の変化を明らかにした。仙田3) は農業センサスの個票データを用いロジット回帰モデルにより計量的要因分析をおこなった。しかし、これまでの研究は主に中山間地域を対象としており、都市的地域・平地農業地域を対象とした研究は少ない。さらに、地域属性の違いによって耕作放棄の要因がどう異なるのかについてはあまり注目されてこなかった。また、これまでの研究は耕作放棄に対する要因の直接的な影響のみに注目し、要因間の関連に関しては十分な検討が加えられていない。そこで本稿では中国地方の全市区町村 (都市的地域、平地農業地域を含める) を対象として、分析を行った。まず、耕作放棄に関連する指標を用いたクラスター分析を行い、新たな地域区分を行った。次に、クラスターごとに重回帰分析を行い、耕作放棄の要因を明らかにした。最後に1パス解析法によって要因間の関連についても勘案したモデルを構築し、その有効性を吟味した。

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被引用文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679747018368
  • NII論文ID
    130004048542
  • DOI
    10.2750/arp.23.23-suppl_277
  • ISSN
    18812309
    09129731
    http://id.crossref.org/issn/09129731
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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