ハロゲン化有機スズ錯体触媒による二酸化炭素とオキシランからの環状炭酸エステル合成

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タイトル別名
  • Cyclic Carbonate Formation from Carbon Dioxide and Oxiranes in the Presence of Organotin Halide-Complexed Catalysts
  • ハロゲン化有機スズ錯体触媒による2酸化炭素とオキシランからの環状炭酸エステル合成
  • ハロゲンカ ユウキ スズ サクタイ ショクバイ ニ ヨル 2サンカ タンソ ト

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抄録

土酸化炭素とオキシランとからの環状炭酸エステル合成反応に対する各種ハロゲン化有機スズ錯体の触媒活牲に関して検討した。それぞれ単独では活性を示さないヨードトリブチルスタンナン,ジヨードジブチルスタンナンをホスフィン,ボスフィンオキシド,あるいは第四級ホスホニウム=ハライドと錯体化させることにより非常に有効な触媒となることが判明した。炭酸エステルの収率が配位子とスズ化合物との組み合わせに大きく影響されることから,触媒活性は錯体の安定性,構造,スズの配位数などによって決定されるものと推定した。<BR>検討した錯体のなかで,ヨードトリブチルスタンナンとテトラプチルポスホニウム=ヨージドとの錯体が高い錯体化効果を示した。さらに単独でも効果的な触媒であるテトラフェニルスチボニウム=ヨージドもヨードトリブチルスタンナンと組み合わせて使用すると一層活性が向上した。この2種類の錯体はLewis酸性の低い高活性触媒であることがわかり,これらによって不安定なあるいは反応性の低いオキシランも二酸化炭素と容易に反応して対応する環状炭酸エステルを温和な条件下,高収率で得ることができた。

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