低密度ポリエチレンの内部用帯電防止剤としてのイミダゾリン型両性界面活性剤金属塩の性能

書誌事項

タイトル別名
  • V. The Property of Metal Salts of Imidazoline-Type Amphoteric Surface Active Agents as Internal Antistatic Agents for Low Density Polyethylene
  • テイミツド ポリエチレン ノ ナイブヨウ タイデン ボウシザイ ト シテ ノ イミダゾリンガタ リョウセイ カイメン カッセイザイ キンゾクエン ノ セイノウ

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抄録

イミダゾリン型両性界面活性剤から調製した28種の金属塩の低密度ポリエチレンの内部用帯電防止剤としての性能を検討した。<BR>金属塩を練り込んだポリエチレンの加工性,熱安定性は良好で,表面にはブリード(Bleed out)はない。帯電防止性は表面固有抵抗, 摩擦帯電圧などで評価した。さらに接触角, 摩擦係数ならびにそれらの表面物性の洗浄後の変化から, 単分子層形成による内部用帯電防止剤の作用機構を考察した。<BR>内部用帯電防止剤としての性能は金属根ではMg,Ca,Pb,Mn,Ba,Cd塩がすぐれており, アルキル基はC11H23 より若干C17H35の方がよい。<BR>成形法による帯電防止性の差はあまりないが,インフレーション法によるフィルムでは,小規模に行なう場合には内側と外側で表面固有抵抗に差があった。この原因はやはり単分子層の形成不十分なためと考えられる。しかし,摩擦帯電圧は少ししか差はなく,開封後には短時間で外側と同程度のよい性能を示すようになる。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 68 (11), 2190-2195, 1965

    The Chemical Society of Japan

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